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「ヘルマスの牧者」の第一書「ヘルマスの幻」 |
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公開されている「ヘルマスの牧者」The shepherd of Hermas(英訳)から第一の書「ヘルマスの幻」Visions of Hermasを翻訳してみました |
「ヘルマスの幻」は4章から成ります |
参照:世界聖典全集第十三巻<新訳外典>(大正九年発行)の中の「ヘルマスの牧者」 |
内容はローマの女性に売られたヘルマスが女主人に好意を抱き多くの年を経ながら幻の中で老貴婦人になった女主人から教えを受ける話しです |
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内容 |
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1章 |
幻に中でヘルマスは老貴婦人から女主人に欲望を抱いた罪と彼の家族の悪を戒めない罪を神に告発すると言われました |
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2章 |
再び幻の中で老貴婦人から書を渡され全ての文字を書き写すと夢の中で若者から老貴婦人は教会であると告げられました |
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3(1)章 |
幻の中で老貴婦人は水の上に建てられた輝く四角の石の塔をヘレマスに示して塔に嵌め込まれた石と周りの石の意味を教えました |
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3(2)章 |
ヘルマスは老貴婦人から塔を支える七人の女の意味を聞き夜の幻の中で若者から老貴婦人の三つの姿について説明を受けました |
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4章 |
幻の中でヘルマスは神を信じて疑わず巨大で恐ろしい獣の側を通り過ぎ白一色の貴婦人に出会い獣の頭の四色の意味を聞きました |
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Office Murakami |
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1章 |
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ヘルマスの第一の書 |
それは彼の幻と呼ばれるもの |
私を養育した彼がローマの或る若い独身女性に私を売りました |
多くの年を経た後に私が彼女の会った時 |
私は彼女を覚えていました |
そして彼女を姉妹のように愛し始めました |
その後の或る時のことでした |
私はティベル川で水浴びしている彼女を見ました |
そして私は私の手を彼女に伸ばしました |
そして川から彼女を引き出しました |
そして私は彼女を見て自分自身で考えました |
こう言って |
このような妻を持てたら私はどんなに幸せだろうか |
美しさと行儀正しさの両方ある妻を |
こう私は自分自身で考えました |
それ以上何も私は考えませんでした |
しかし間もなく |
私が歩きながら |
これらのことを考え込んでいる時 |
私は神のこの創造物を称え始めました |
私自身で考えて |
彼女はどんなに崇高で美しいか |
そして私が少し歩いた時 |
私は眠り込みました |
そして霊が私を捕らえました |
そして私を或る場所を通って右手の方に行かせました |
人は誰も通ることが出来ない所を通って |
それは岩の間の場所で |
非常に険しくて |
水の為に渡れない所でした |
私はこの場所を通り過ぎて |
私は平地に来ました |
そしてそこで跪いて |
私は始めました |
主に祈ることを |
そして私の罪を告白することを |
そして私が祈っていると |
天が開けました |
そして私は切望していた女性を見ました |
天から私に挨拶して |
そしてこう言うのを |
ヘルマス |
幸あれ |
そして私は彼女を見て |
答えました |
貴婦人 |
あなたはここで何をしているのですか? |
彼女は私に答えました |
私は主の前であなたの罪を告発する為にここに上げられました |
貴婦人 |
私は言いました |
あなたは私を説き伏せるつもりですか? |
いいえ |
彼女は言いました |
しかし私があなたに話そうとする言葉を聞きなさい |
天に居る神が |
そして無からあらゆるものを造った神が |
そして彼の聖なる教会の為にそれらを増やした神が |
あなたに怒っています |
あなたが私に対して罪を犯した故に |
そして私は答えて彼女に言いました |
貴婦人 |
もし私があなたに対して罪を犯したなら |
私に言って下さい |
どこで或いはどの場所で或いは何時 |
私があなたに不穏当な或いは不正直な言葉を話したことがあるのか? |
私は常にあなたを貴婦人のように尊敬していませんでいたか? |
私は常にあなたを姉妹のように敬愛していませんでいたか? |
何故あなたは私に対してこれらの悪い事を思うのですか? |
そこで彼女は |
私に微笑みながら |
言いました |
我が儘な欲望があなたの心の中に起きました |
それは正しい人にとって悪い事であるとあなたに見えませんか? |
その心の中に悪い欲望を起こすことは |
それは本当に罪です |
そしてそれは非常に大きな罪です |
そのような人に |
何故なら正しい人は正しい事を考えるから |
そして彼がそうしている間 |
真っ直ぐに歩みます |
彼は全ての彼の仕事を有利にする主を天に持つことができます |
しかし彼等の心の中で悪を考える者たちはどうかと言えば |
自分自身に死と捕囚を齎します |
そして特にこの現世を愛する者たちは |
そして彼等の富を誇る者たちは |
そして来るべき善い事を考えない者たちは |
彼等の魂は上に下に彷徨います |
そして固定する所を知りません |
さてこれは二心としての事例です |
彼等は主を確信していません |
そして彼等自身の命を軽蔑し軽視しています |
しかしあなたは主に祈りなさい |
そして彼は癒すでしょう |
あなたの罪を |
そしてあなたの全てに家族と全ての彼の聖徒たちの罪を |
彼女がこれらの言葉を話すや否や |
天は閉じました |
そして私は悲しみと恐れに完全に飲み込まれたままの状態でした |
そして私自身に言いました |
もしこれが罪として私に置かれたら |
どうして私は救われることが出来るか? |
あるいはどうして私は主に懇願することが出来るだろうか? |
私の多く大きな罪の為に |
どんな言葉で私は彼に懇願したらよいだろうか? |
私に慈悲深いものであるように |
私がこれらの事を考えて |
それらについて私自身の中で熟慮していると |
見なさい純白の羊毛の椅子が私の向かいに置かれました |
雪のように輝いて |
そして一人の老婦人が輝く衣で現れました |
彼女の手に書を持って |
そして一人座りました |
そして私に挨拶しました |
こう言って |
ヘルマス |
幸あれ |
そして私は悲しみに満たされて泣きながら |
答えました |
幸あれ |
貴婦人 |
そして彼女は私に言いました |
何故あなたは悲しいのか? |
ヘルマス |
あなたは我慢強くて |
謙虚で |
常に朗らかであるのに |
私は答えました |
そして彼女に言いました |
貴婦人 |
素晴らしい女性によって非難の言葉が私に負わされました |
彼女は私に言います |
私が彼女に対して罪を犯したと |
彼女は答えました |
そのような事は神の僕からかけ離れたことです |
しかしあなたの心の中で彼女への欲望が起こったのでしょう |
何故ならそのような考えが神の僕たちを罪有りにするから |
又そのような憎むべき考えは神の僕の中にあるべきではありません |
又霊によって認められた者は悪い事を望むべきではありません |
特にヘルマス |
全ての悪しき欲望から自分自身を抑えて |
全ての純真と大いなる潔白に満ちている者は |
しかしながら主はあなた自身の為にあなたをそれほど怒っていません |
あなたの家族の故のように |
彼等は悪を犯しました |
主に対してそして両親に対して |
あなたの息子たちに対するあなたの溺愛から |
あなたはあなたの家族を戒めず |
彼等に悪しく生きることを許しました |
これ故に主はあなたを怒っています |
しかし彼はあなたの家で為されている全ての悪を癒すでしょう |
何故なら彼等の罪と不正を通して |
あなたは俗事に完全に飲み込まれているから |
しかし今神の憐れみが |
あなたの上とあなたの家族の上に寄せられました |
そしてあなたを大いに元気付けました |
唯あなたについては |
迷うことなく |
平静な心でいなさい |
そしてあなたの家族を元気付けなさい |
職人が彼の作品を産み出し |
誰でも彼が好む者にそれを提供するように |
そのようにあなたは毎日正しい事を教えることによって |
大きな罪を断ちなさい |
それ故にあなたの息子たちを戒めることを止めてはいけません |
何故なら神は知っているから |
彼等が心から悔いて |
彼等が命の書に記されることを |
そして彼女はこれを言って |
彼女は私に付け加えました |
あなたは私が読むのを聞きたいですか? |
私は彼女に答えました |
貴婦人 |
私はお願いします |
それでは聞きなさい |
彼女は言いました |
そしてその書を開けて彼女は読みました |
見事に |
崇高に |
そして素晴らしく |
そのようなことは私の記憶に留めることが出来なかったほど |
何故ならそれらは恐ろしい言葉であったから |
人が耐えられないような |
けれども彼女の最後の言葉を私の記憶に留めました |
何故ならそれらは少しだけであって |
私たちに大いに役に立つものであったから |
見なさい万軍の主 |
彼は |
彼の見えない力によって |
そして彼の優れた知恵によって |
この世を造りました |
そして彼の輝かしい計らいによって |
彼の創造物を美しくしました |
そして彼の強力な言葉で |
天を固定しました |
そして地を水の上に創建しました |
そしてこの強力な徳によって |
彼の聖なる教会を確立しました |
それを彼は祝福しました |
見なさい彼は移します |
天を |
そして山々を |
丘を |
そして海を |
そして全てのものは彼の選ばれた民の為に平らにされます |
彼は約束したものを彼等に与える為に |
沢山の栄誉と喜びと共に |
もし彼等が神の命令を守るなら |
彼等が大いなる信仰と共に受けたことを |
そして彼女は読み終えると |
彼女は椅子から立ち上がりました |
すると見なさい四人の若者が来ました |
そして椅子を東に運びました |
そして彼女は私を彼女の許に呼びました |
そして私の胸に触れて |
私に言いました |
私の朗読はあなたを満足させましたか |
私は答えました |
貴婦人 |
これらの最後の言葉が私は好きです |
しかし前の言葉は厳しく難しいものでした |
彼女は私に言いました |
これらの最後の言葉は正しい者の為です |
しかし前の言葉は反抗者と異教徒の為です |
そして彼女が私と話していると |
二人の男が現れて |
彼等の肩の上に彼女を持ち上げて |
椅子の在る東に行きました |
そして彼女は機嫌よく去って行きました |
そして彼女は行く時 |
私に言いました |
ヘルマス |
元気を出しなさい |
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2章 |
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幻の第二 |
私はクマへ行く途中の時 |
前年に私が行った時と同じ頃 |
私は前に抱いた幻を思い浮かべ始めました |
そして再び霊が私を運んで |
私を同じ場所に連れて行きました |
前年私が居た所に |
そして私はその場所に来ると |
私は跪いて |
主に向かって祈り |
彼の名を讃美し始めました |
彼が私を相応しい者と考えて |
私の前の罪を私に明らかにした故に |
そして私が祈りから立ち上がると |
見なさい私は私の向かいに老夫人を見ました |
昨年私が見た者を |
歩きながら或る書を読んでいるのを |
そして彼女は私に言いました |
あなたはこれらの事を神の選民に告げることが出来ますか? |
私は答えて彼女に言いました |
貴婦人 |
私はそんなに多くの事を私の記憶の中に保つことは出来ません |
しかし私にその書を与えて下さい |
そして私はそれらを書き留めます |
それを取りなさい |
彼女は言います |
あなたはそれを再び私に戻すことに責任を持ちなさい |
私はそれを受け取るや否や |
野原の或る場所に行って |
全ての文字を書き写しました |
何故なら私は一言も分からなかったから |
そしてその書に書かれていたことを私が書き終えるや否や |
その書は突然私の手から掴み取られました |
しかし誰によるのか私は見えませんでした |
十五日後 |
私が断食して |
主に心から懇願していた時 |
その書かれていた情報が私に明らかになりました |
さてその書かれていたことはこれです |
あなたの子孫は |
ヘルマスよ |
主に対して罪を犯しました |
そして彼等の両親を裏切りました |
彼等の重大な悪を通して |
そして彼等は両親の裏切り者と呼ばれて |
彼等の裏切りを続けました |
そして今や彼等は彼等の他の罪に淫行を加えました |
そして彼等の猥褻の汚れを |
こうして彼等は彼等の不正の量りを満たしました |
しかしあなたはこれらの言葉であなたの息子たちを叱りなさい |
そしてあなたの妻を |
あなたの姉妹になるべき者を |
そして彼女の舌を控えるように彼女に知らしめなさい |
それで彼女が中傷するものを |
そして彼女がこれらの事を聞く時 |
彼女は彼女自身を控え |
憐れみを得ることが出来ます |
そして彼等は又教え導かれるでしょう |
あなたがこれらの言葉で彼等を叱る時 |
それは主があなたに明らかにするように命じたこと |
それから彼等の罪は許されるでしょう |
それは今まで彼等が犯したこと |
そして今日まで全聖徒が犯した罪は |
もし彼等が心から悔い改めるなら |
そして彼等の心から全ての不信を取り除くなら |
何故なら主は誓って |
彼の選民について彼の栄光によって |
まさにこの時決定したから |
もし誰かが未だに罪を犯すなら |
彼は救われないと |
何故なら正しい者の悔い改めは終わり |
悔い改めの日々は全ての聖徒たちに満たされているが |
異教徒に対して |
悔い改めは最後の日に至るまで存るから |
それ故にあなたたちは教会の上にいる者たちに言うべきです |
彼等は義によって彼等の道を指示するように |
彼等が多くの栄光と共に約束を完全に受け取る為に |
それ故にあなたたちは確り立って義を為しそれをし続けなさい |
あなたたちの門出が聖なる天使たちと共にあるように |
あなたたちは幸いです |
近い将来の大いなる試みに耐えれば耐えるだけ |
そして誰であれ彼の命を拒まない者は |
何故なら主は彼の息子によって誓ったから |
誰でも彼の息子と彼を否定する者は |
彼の命を恐れて |
彼も又彼を否定するでしょう |
来世において |
しかし彼を決して否定しない者たちは |
彼は非常に大いなる彼の憐れみを彼等に福として齎すでしょう |
しかしあなたは |
ヘルマスよ |
あなたの息子たちが実行した悪を心に留めてはいけません |
あなたの姉妹を見過ごしてはいけません |
そうではなく彼等が彼等の罪から改心するように注意しなさい |
何故なら彼等はこの教えによって導かれるから |
もしあなたが彼等の為した悪行のことを覚えていなければ |
何故なら悪の記憶は死を齎すが |
それを忘れることは永遠の命を齎すから |
しかしあなたは |
ヘルマスよ |
非常に多くの世俗的な苦難を体験しました |
あなたの家族の罪の為に |
何故ならあなたは彼等を見過ごしたから |
あなたに属さなかった事なので |
そしてあなたはあなたの重要な仕事に完全に捕らわれていました |
それにも拘わらず |
この理由の為にあなたは救われるでしょう |
あなたが生ける神から離れなかったこと |
そしてあなたの純真と並外れた自己抑制があなたを守るでしょう |
もしあなたがそれらを続けるなら |
実に |
それらのことは全てを救うでしょう |
このような同じ事を実行して |
そして潔白と純真の中で歩む者たちを |
この種の者たちは全ての不敬虔に対して打ち勝つでしょう |
そして永遠の命まで続くでしょう |
義を為す全ての者は幸せです |
彼等は永遠に滅び尽くされることはないでしょう |
しかしあなたは言うでしょう |
見なさい大いなる試練が臨みます |
もしそれがあなたに良いと思うなら |
彼を再び拒みなさい |
主は彼に戻った者たちの近くにいます |
それはヘルダムとモダルの書に書き記されているように |
彼等は荒野でイスラエルの民に預言しました |
その上 |
兄弟たちよ |
それが私に明らかに示されました |
私が眠っていた時 |
非常に美しい若者によって |
私にこう言って |
あなたがその書を受け取ったあの老夫人のことをあなたはどう思いますか |
彼女は誰ですか |
私は答えました |
シビルの一人です |
あなたは誤解しています |
彼は言いました |
彼女は違います |
私は答えました |
それでは彼女は誰ですか |
あなたさま |
彼は答えました |
それは神の教会です |
そして私は彼に言いました |
それでは何故彼女は老いて現れるのですか? |
彼女は |
彼は言いました |
年をとった女性だから |
何故なら彼女は全ての創造物の最初であるから |
そしてこの世は彼女の為に造られたから |
この後私は私自身の家にいる時に幻を見ました |
そして私が前に見た老婦人は |
私の許に来て私に尋ねました |
私が彼女の書を教会の長老たちに既に手渡したかどうか |
そして私は答えました |
私はまだ手渡していないと |
彼女は答えました |
あなたは良い事をしました |
何故なら私は或る言葉を更にあなたに告げなければならないから |
しかし私が全ての言葉を終えた時 |
それらは神の選民によって明らかに理解されるべきです |
そしてあなたは二つの書を書き記さなけれなりません |
そして一つをクレメントに一つをグラプテに送らなければなりません |
何故ならクレメントはそれを外国の町々に送るから |
何故ならそうすることが彼に許されているから |
しかしグラプテは寡婦たちと孤児たちを戒めなければ」なりません |
しかしあなたはこの町で教会の長老たちと共に読まなけれなりません |
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3(1)章 |
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幻の三(1) |
私が見た幻は |
兄弟たちよ |
こうでした |
私が度々断食して主に祈っていた時 |
彼が神の啓示を私に明らかにするように |
彼が老婦人によって私に示すことを約束したことを |
同じ夜に彼女が私に現れて |
私に言いました |
あなたがそのように自分自身を悩ませて |
全ての事を知ろうと望んでいる故に |
野原に出て行きなさい |
あなたが望む所に |
そして第六の時の頃に |
私はあなたに現れて |
あなたが見なければならないものをあなたに見せましょう |
私は彼女に尋ねました |
こう言って |
貴婦人 |
野原のどの箇所に? |
彼女は答えました |
あなたが望むどこにでも |
ただ良い私有地を選びなさい |
そして私が彼女にその場所を話して告げる前に |
彼女は私に言いました |
あなたが望む所に私は行きます |
それ故に私は |
兄弟たちよ |
野原の中で私は時間を守って |
私が彼女に来るように指定した場所に行きました |
そして私は長椅子が置かれているのを見ました |
それには亜麻布の頭もたせがあり |
その上に上質の亜麻布の覆いが広がっていました |
私は見た時 |
このようにこれらのものが整然と置かれているのを |
そして誰もその場所に居なかったことを |
私は驚き始め |
私の髪の毛は逆立って |
一種の恐怖が私を捕えました |
何故なら私は一人だったから |
しかし |
我に返って |
神の栄光を思い浮かべて |
勇気を出して |
私は跪いて再び前のように私の罪を告白し始めました |
そして私がこれをしている間に |
老婦人がそこに来ました |
私が前に見た六人の若者と共に |
そして祈っていた私の後ろに立ちました |
そして私の祈りと主に対する私の罪の告白を聞きました |
そして私に触れて |
彼女は言いました |
あなたの罪の為だけに祈ることはもう止めなさい |
また義の為にも祈りなさい |
あなたの家族の中であなたがそれの一部を受け取れるように |
そして彼女はその場所から私の身を起こし |
私の手を取って |
私を椅子の所に連れて行き |
若者たちに言いました |
行きなさい |
そして建てなさい |
彼等が離れて行って |
私たちだけになると |
彼女は私に言いました |
ここに座りなさい |
私は彼女に答えました |
貴婦人 |
年上の者が最初に座って下さい |
彼女は答えました |
私があなたに命じる通りに座りなさい |
そして私が右側に座ろうとしたら |
彼女は私に許さず |
彼女に手で私に合図しました |
私は左側に座るべきであると |
それ故に私は思案して |
悲しみに満たされていると |
彼女が私を右側に座ることを許そうとしない為 |
彼女は私に言いました |
ヘルマス |
何故あなたは悲しいの? |
右側である場所は彼等のものです |
既に神に到達していて |
彼の名の為に苦しんだ彼等の |
しかしまだあなたに沢山残っています |
あなたが彼等と共に座ることが出来る前に |
しかしあなたはあなたの誠実さで実行し続けなさい |
そしてあなたは彼等と共に座ることが出来るでしょう |
全て他の者が彼等の業を為すことができ |
そして彼等が耐えたことを耐えることが出来る時 |
私は彼女に言いました |
貴婦人 |
彼等が苦しんだことは何であるか私は知りたい |
それでは聞きなさい |
彼女は言いました |
野獣 |
鞭 |
監禁 |
そして彼の名の為に十字架 |
この理由の為に聖の右手側は彼等に属します |
そして神の名の為に苦しむことになる他の全員に属します |
しかし左側は残りの者に属します |
しかしながら賜物と約束は両方に属します |
右側の彼等に |
そして左手側の者たちに |
ただ右手側に座る者たちは他の者たちより勝る栄光を得ます |
しかしあなたは彼等と共に右手側に座ることを望んでいます |
それなのにあなたの欠点は多い |
しかしあなたはあなたの欠点から洗い清められるでしょう |
また不信を抱かない全ての者が全ての罪から洗い清められるように |
彼等が今日まで犯した罪から |
そして彼女はこれを言って彼女は去ろうとしました |
それ故に |
彼女の足元に伏して |
私は懇願し始めました |
主の為に |
彼女が約束した幻を私に見せるように |
そこで彼女は再び私の手を取って |
私の身を起こして |
左側の椅子の上に私を座らせました |
そして或る光り輝く杖を挙げて |
私に言いました |
あなたは大きなものが見えますか? |
私は答えました |
貴婦人 |
私は何も見えません |
彼女は答えました |
あなたの向かいに大きな塔があなたに見えませんか? |
水の上に建てられたものが |
輝く四角の石と共に |
何故ならその塔は四角の上に建てられたから |
彼女と共に来たこの六人の若者によって |
しかし数千の他の人たちが石を持って来ました |
或る者たちはそれらを深い淵から引き出しました |
他の者たちはそれらを地面から運びました |
そしてそれらを六人の若者に与えました |
そして彼等はそれらを受け取って建てました |
深い淵から引き出された石はと言うと |
彼等はそれらを全て建物に嵌め込みました |
何故ならそれらは磨かれ |
そしてそれらの四角は正確に互いに合っていて |
一つのものが他のものにつなぎ合わされたから |
それらのつなぎ合わされた所に隙間が見えないほどに |
塔全体がまるで一つの石から建てられたように見えるまでに |
しかし地面から持って来られた他の石はと言うと |
それらの幾つかは拒否されました |
他のものを彼等は建物に取り付けました |
拒否されたものはと言うと |
幾つかを彼等は切りました |
そしてそれらを塔から遠くに投げ捨てました |
しかしそれらの他の多くは塔の周りに置きました |
それらを彼等は塔で使いませんでした |
何故ならこれらの或るものは粗く |
他のものはそれらの中に裂け目があり |
他のものは白く丸くて |
塔の建物に適さなかったから |
しかし私は他の石を見ました |
塔から遠く投げ捨てられて |
公道に落ち |
道の中だけに続かず |
道から荒野に転がり出ていました |
火に落ちてに焼かれた他の石を私は見ました |
他のものは水の側に落ちていました |
まだその中に転がり込めずにいました |
水の中に落ちることを非常に望みながら |
そして彼女は私にこれらの事を見せて |
彼女は去って行こうとしました |
しかし私は彼女に言いました |
貴婦人 |
私に何の利益がありますか? |
これらの事を見て |
それらが何を意味するか分からないで |
彼女は答えて私に言いました |
あなたは非常に抜け目ない |
塔に関するこれらの事をあなたは知りたいということにおいて |
そのとおり |
私は言いました |
貴婦人 |
私がそれらを兄弟たちに告げ |
彼等が喜び |
これらの事を聞いて大喜びで神を称える為 |
そこで彼女は言いました |
本当に多くの者がそれらを聞くでしょう |
そして彼等はそれらを聞いて |
或る者たちは喜び |
他の者たちは泣くでしょう |
それでもこれらの者たちは |
もし彼等が悔い改めるなら |
彼等も喜ぶでしょう |
それ故に聞きなさい |
塔の譬えについて私が言う事を |
そしてこの後で啓示についてもう私にうるさくせがまないで下さい |
何故ならこれらの啓示は終わっているから |
それらは成就されているので |
しかしあなたは啓示を望むことを止めません |
何故ならあなたはしつこくせがむから |
あなたが見ている建っている塔はと言えば |
それは私自身です |
即ち教会です |
それは今と以前にあなたに現れました |
それ故にあなたが塔について尋ねようとしたことを |
私はそれをあなたに明らかにしましょう |
あなたが聖徒たちと喜ぶ為に |
私は彼女に言いました |
貴婦人 |
あなたはかつて私をこう考えた故に |
これらの事全ての啓示をあなたから受けるに相応しいと |
それらを私に告げて下さい |
彼女は私に答えました |
あなたに啓示するのに相応しいことは何でも啓示しましょう |
唯あなたの心は主と共にありなさい |
そして疑ってはいけません |
あなたが見ることは何であれ |
私は彼女に尋ねました |
貴婦人 |
何故塔は水の上に建てられているのですか? |
彼女は答えました |
私は前にあなたに言いました |
あなたは塔について非常に賢明に心から尋ねるように |
その結果あなたは真実を見出すことが出来ると |
それ故に塔が水の上に建てられる理由はこれです |
あなたの命は今もこれからも水によって救われるから |
それは全能者の言葉と栄光ある名前によって据えられるから |
そしてそれは見えざる力と神の徳によって支えられるから |
そして私は答えて |
彼女に言いました |
これらの事は非常に素晴らしいことです |
しかし |
貴婦人 |
建てるこれら六人の若者は誰ですか? |
彼等は |
彼女は言いました |
神の天使たちです |
彼等は最初に指名されました |
そして彼等に主は彼の創造物全てを引き渡しました |
それらを組み立てて建てる為に |
そしてそれらを統治する為に |
これらによって塔の建設が終わることが出来る為 |
そして彼等に石を持って来る残りの者は誰ですか? |
彼等もまた主の聖なる天使たちです |
しかしその他の者たちはこれらの者たちより優れています |
それ故に塔の全建設が終わると |
彼等は塔の側で一緒に全員祝宴するでしょう |
そして神を称えるでしょう |
何故なら塔の組み立ては終わったから |
私は彼女に尋ねました |
こう言って |
私は知りたい |
石の状態を |
そしてそれらの意味を |
それは何ですか? |
彼女は答えて |
私に言いました |
あなたは全ての他の者より優れているのか? |
これがあなたに啓示されるとは |
何故なら他の者は両方ともあなたの前にあり |
そしてあなたより優れているから |
彼等にこれらの幻は明らかにされるべきです |
それにも拘わらず |
神の名が称えられる為 |
それは |
あなたに啓示されたし啓示されるでしょう |
疑う者たちの為に |
そして彼等の心の中でこれらのことをあれこれ考えている者たちの為に |
彼等に告げなさい |
これらの事全てが真実であることを |
そして真実でないことはそれらの中に何もないことを |
全てが堅く真に確立されていることを |
ここで建物の中にある石について聞きなさい |
正確につなぎ合わされている四角い白い石は |
使徒たち |
司教たち |
教会博士たち |
司祭たち |
彼等は神の憐れみを通して就任して |
管理して教えて奉仕した者たち |
神の選民に敬虔に謙虚に |
彼等は眠りについた者たちと |
まだ生き残っている者たちの両方です |
そして常に彼等と一致していました |
そして彼等自身の中に平和を持っていました |
そして互いに聞いていました |
その為に彼等の継ぎ目はその塔の建物の中でピッタリ合っています |
深淵から引き出されて建物に嵌め込まれて |
彼等の継ぎ目が既に建てられた他の石に合っている彼等は |
既に眠りについていて |
主の名の為に苦しみを受けた者たちです |
そして他の石は何ですか? |
貴婦人 |
地面から持って来たものは? |
彼等が何か私は知りたい |
彼女は答えました |
地面の上に横たわっていて磨かれていない彼等は |
神がよいと認めた者たちです |
何故なら彼等は主の法の中を歩み |
彼等の道を彼の命令に向けたから |
持って来られて塔の建物の中に置かれた彼等は |
信仰において若くて忠実な信者です |
そしてこれらの者たちは天使たちによって善を為すように忠告されます |
不正が彼等の中に見出されない故に |
しかし拒まれて塔の側に置かれた者たちは誰ですか? |
彼等は罪を犯して進んで悔い改めようとしている者たちです |
それ故に彼等は塔から遠くに投げ捨てられていません |
何故なら彼等は建物に役立つことになるから |
もし彼等が悔い改めるなら |
それ故に彼等はまだ悔い改めていません |
もし彼等が悔い改めて信仰において強くなるなら |
即ち |
もし彼等が今悔い改めるなら |
塔が建っている間に |
何故ならもし建物が完成するなら |
彼等の置かれる場所がなくなり |
彼等は拒まれるから |
何故なら今塔に置かれる者だけがこの特権を持つから |
しかしあなたは知りたいですか? |
切り離されて塔から遠くに投げ捨てられた彼等は誰か |
貴婦人 |
私は言いました |
私はそれを望みます |
彼等は不正の子らです |
彼等は偽善だけを信じて |
彼等の邪悪な道から離れませんでした |
これ故に彼等は救われることは出来ません |
何故なら彼等は建物に何も使われないから |
彼等の罪の故に |
それ故に彼等は切り離されて |
遠くに投げ捨てられます |
主の怒りの故に |
そして彼等が彼等について彼を怒らせた故に |
多くの数の他の石について |
それは塔の周りに置かれているのをあなたが見たもの |
しかし建物に入れられていないもの |
荒削りなもの |
彼等は真理を知っていたが |
その中に留まり続けないで |
聖徒たちに加わらず |
それ故に利益にならない者たちです |
彼等の中に裂け目のある者たちは |
彼等の心の中に互いに不和を持ち続ける者たちで |
平和に暮らすことなく |
彼等の兄弟たちと居合わせる時は親しいが |
彼等は互いに離れるや否や |
彼等の悪意が彼等の心の中にじっと留まり続けます |
これらがこの石の中に見られる裂け目です |
傷ついて欠けているものたちは |
本当に信じているが |
悪意に満ちた大きな秤の中にまだ居る者たちです |
この考えの為に彼等は傷つき欠けています |
しかし白くて丸い石は何ですか? |
貴婦人 |
そして塔の建物に適さないものは |
彼女は答えて私に言いました |
いつまであなたは愚かで無理解であり続けるのか? |
あらゆる事を聞いて何も分からずに |
彼等は本当に信仰を持っているが |
その上この世の富を持っている者たちです |
それ故に苦難が起きると |
彼等の富と商売の為に |
彼等は主を否定します |
私は答えて |
彼女に言いました |
それでは何時彼等は主の利益になりますか? |
彼等の富が切り取られる時 |
彼女は言います |
その時彼等は喜びを得ます |
その時彼等は主の利益になるでしょう |
彼の建物の為に |
丸い石のように |
それは切り取られ |
そしてその大部分が投げ捨てられなければ |
四角にすることが出来ません |
そのようにこの世の金持ちは |
彼等の富を切り取らない限り |
主の利益になることは出来ません |
あなた自身の経験からこの事を学びなさい |
あなたが金持ちであった時 |
あなたは利益にならなかった |
しかし今あなたは利益になります |
そしてあなたが受けた命に相応しくなっています |
何故ならあなたも又かつてこれらの石の一つであったから |
あなたが見た石の残りについて |
塔から遠くに投げ捨てられ |
道に転がり |
道から荒野に転がり出たものは |
彼等は本当に信じたが |
彼等の疑念を通して真の道を捨てた者たちです |
彼等はもっと良いものを見出せると考えて |
しかし彼等は彷徨って惨めです |
荒れ果てた道に進んで行って |
それから火に落ちて焼けた石は |
生ける神から永遠に離れた者たちです |
彼等の心に悔い改めは一切生じることはありません |
彼等の淫行を産む彼等の愛着の故に |
そして彼等が犯す不正の故に |
水の側に落ちて水に転がり込めない残りは何ですか? |
彼等は言葉を聞いて |
主の名によって進んで洗礼を受けようと思ったが |
真理が求める卓越した聖を考えて |
自ら引き下がって |
再び彼等の邪悪な淫行を追って歩んで行った者たちです |
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3(2)章 |
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幻の三(2) |
このように彼女は塔の解説を終えました |
しかし私は尚しつこく求めて |
彼女に尋ねました |
悔い改めは許されるのか? |
このように投げ捨てられている全ての石に対して |
そして彼等はこの塔のなかに場所を見出せるのか? |
彼等は悔い改めことは出来ます |
彼女は言いました |
しかし彼等はこの塔に入ることは出来ません |
しかし彼等はずっと低い位置に置かれることは出来ます |
そしてこれは彼等が苦しめられて |
彼等の罪の日々を終えた後のことです |
そしてこれ故に彼等は移されるでしょう |
何故なら彼等は義の言葉を受け入れたから |
そしてその時彼等は彼等の苦難から移されるでしょう |
もし彼等が彼等の心の中で正しいと意識するなら |
彼等が悪を為したことについて |
彼等の心の頑なさ故に彼等は救われないでしょう |
それ故に私がこれら全ての事について彼女に尋ねた時 |
彼女は私に言いました |
あなたはもっと他に見たいのか? |
そしてそれを見たいと望んでいたので |
私は非常に喜んだ顔になりました |
それ故に彼女は私を振り返って見て |
少し微笑んで |
私に言いました |
あなたは塔の周りに七人の女が見えますか |
貴婦人 |
私は言いました |
私は彼女たちが見えます |
この塔は |
彼女は答えました |
彼女たちに支えらえています |
主の命令に従って |
それ故に彼女たちの意味を聞きなさい |
彼女たちの最初は |
彼女の手で確り掴んでいる者は |
信仰と呼ばれます |
彼女によって神の選民は救われることになります |
次の者は |
襷をかけて |
男のように見える者は |
節制と呼ばれます |
彼女は信仰の娘です |
それ故に彼女に従う者は誰であれ彼の全人生において幸せになるでしょう |
何故なら彼は全ての悪業を控えるから |
もし彼が全ての情欲から彼自身を抑えることが出来るなら |
彼は永遠の命を相続できると信じて |
そして何ですか? |
貴婦人 |
私は言いました |
他の五人は |
彼女たちは |
彼女は答えました |
お互いの娘たちです |
彼女たちの最初は純真と呼ばれます |
次は純潔です |
三番目は謙虚です |
それから抑制です |
そして全ての最後は博愛です |
それ故にあなたは彼女たちの母の業を実行した時 |
あなたは全ての事をすることが出来ます |
貴婦人 |
私は言いました |
これらの各人がどんな徳を持っているか私は知りたい |
それでは聞きなさい |
彼女は答えました |
彼女たちは等しい徳を持っています |
そして彼女たちの徳は互いに結び合っていて |
彼女たちが産まれた時に互いに従っています |
信仰から節制に進みます |
節制から |
純真に |
純真から |
純潔に |
純潔から |
謙虚に |
謙虚から |
抑制と博愛に |
それ故にこれらの業は神聖です |
そして貞節です |
そして正義です |
それ故に誰であれこれらの者たちに仕える者は |
そして彼女たちの業を確り掴む者は |
彼は神の聖徒たちと共に塔の中に彼の住まいを持つことが出来ます |
そこで私は時について彼女に尋ねました |
最後の時は今や近づいたかどうか |
しかし彼女は大声で叫びました |
こう言って |
愚かな男よ |
あなたは塔がまだ建築中であることが見えないのか |
そして建てられたら |
最後の時になるでしょう |
そして本当にそれはすぐ完成するでしょう |
しかし最早私に何も質問してはいけません |
言われた事であなたと全ての聖徒たちに十分でしょう |
あなたたちの心を新たにする為に |
しかしあなたは彼等に全てを明らかにしなければいけません |
何故ならそれ故に |
ヘルマスよ |
三日後にあなたはこれらの言葉を理解しなければなりません |
あなたに話し始めることを |
彼等が聞いてそれらを実行した時 |
彼等は彼等の不正から洗い浄められる為 |
そしてあなたも彼等と共に |
それ故に私に耳を傾けなさい |
私の子らよ |
私はあなたを育て上げました |
非常に純真に |
そして神の愛の為に謙虚に |
それは義によってあなたの上に滴り落ちました |
あなたが全ての罪と不正から清められ正しくされる為 |
しかしあなたたちはあなたたちの悪行を止めようとしません |
それ故に今私に耳を傾けなさい |
そして互いに平和でありなさい |
そして互いに見舞いなさい |
そして互いに受けなさい |
そして神の創造物を一人で楽しんではいけません |
必要としている彼等に惜しげなく与えなさい |
何故なら或る者たちは大量に食べ過ぎて彼等の肉体に病気を齎して |
彼等の体に損害を与えます |
一方食べ物のない他の者たちの肉体は |
痩せ細ります |
何故なら彼等は十分な栄養に欠けていて |
体は完全に消耗するから |
それ故にこの不節制はあなたたちに有害です |
持てる者たちに |
そして欠けている彼等に知らん顔する者たちは |
あなたたちの上に来ようとしている裁きに備えなさい |
更に地位の高いあなたたちは |
飢えた彼等を捜し出しなさい |
塔がまだ完成しない間に |
何故なら塔が完成すると |
あなたたちが善を実行したい思っても |
その中に場所は何も見つけられないから |
気を付けなさい |
それ故に |
あなたたちの富を誇るあなたたちは |
もしかして欠ける彼等たちが呻いて |
彼等のため息が神の許に上って |
あなたたちの財産と共にあなたたちが塔の門の外に閉め出されないように |
見なさい私は今あなたたちに警告します |
教会の上にたつ者たちに |
そして最高の席を好む者たちに |
あなたたちは害悪を齎す者たちに似てはいけません |
そして彼等は本当に彼等の毒を箱の中にいれて持ち回ります |
しかしあなたたちはあなたたちの毒と悪い感染をあなたたちの心の中に保持して |
それらを取り除かないで |
あなたたちの気持ちを清い心と共に混ぜようとします |
あなたたちが大王と共にある憐れみを見出す為に |
気を付けなさい |
私の子らよ |
あなたたちの不協和があなたたちの命を奪うことを |
どのようにあなたたちは神の選民を教えるのか? |
あなたたち自身が矯正を欲している時に |
それ故に互いに戒めなさい |
そしてあなたたち自身の間で平和でありなさい |
私が |
あなたたちの父の前に立って |
あなたたちの為に主に説くことが出来るように |
そして彼女が私と話しを終えた時 |
建てていた六人の若者が |
来て彼女を塔に連れて行きました |
そして四人の他の者が彼女の座っていた椅子を取り上げて |
彼等もまた再び塔に去って行きました |
私はこれらの顔を見ませんでした |
何故なら彼等は背を私に向けていたから |
彼女が去る時 |
私は彼女に求めました |
彼女が私に啓示するように |
三つの姿に関した事を |
彼女が私に現れた姿について |
しかし彼女は答えて私に言いました |
これらの事に関してあなたは他の者に尋ねなければなりません |
それらがあなたに啓示されるように |
さて |
兄弟たちよ |
去年の最初の幻で |
彼女は非常に年老いて私に現れました |
そして椅子に座って |
もう一つの幻で |
彼女は本当に若々しい顔でした |
しかし彼女の肉体と髪の毛は老いていました |
しかし彼女は立って私と話しました |
そして最初の時より朗らかでした |
三番目の幻で |
彼女は全ての点で非常に若くて |
見た目に美しいものでした |
ただ彼女は老人の髪の毛をしていました |
しかし彼女は朗らかな顔つきで |
椅子に座っていました |
それ故にこれらの事について私は非常に悲しんでいました |
私がその幻を理解できるまで |
すると私はまさにその老婦人を見ました |
その夜の幻の中で私にこう言って |
全ての祈りは自尊心の喪失を必要とします |
断食しなさい |
それ故に |
そしてあなたは主から学ぶことが出来るでしょう |
あなたが尋ね求める事を |
それ故に私は一日断食しました |
その同じ夜に若者が私に現れて言いました |
何故あなたはそのようにあなたの祈りの中で神の啓示を頻繁に望むのか? |
気を付けなさい |
多くの事を求めることによって |
あなたは体を害しないように |
これらの神の啓示であなたは満足しなさい |
あなたはもっと重要な神の啓示を見ることが出来るのか? |
あなたが既に受けたものより |
私は答えて彼に言いました |
あなたさま |
私はこの一つの事だけ尋ねています |
私に現れた老婦人の三つの姿の説明を |
神の啓示が完了する為に |
彼は私に答えました |
あなたは物の分からない人ではなく |
あなたの疑いがあなたをそうさせています |
あなたがあなたの心を主と共有していないので |
私は答えて言いました |
しかし私たちはあなたからこれらの事をもっと念入りに学ぶことが出来ます |
それでは聞きなさい |
彼は言います |
あなたが尋ねる姿について |
そして最初は |
一番目の幻の中で彼女はあなたに現れました |
椅子に座った老婦人の姿で |
何故ならあなたの老いた霊が衰えて |
力なく |
あなたの弱さ故に |
そしてあなたの心の不確実性の故に |
老いている彼等が彼等自身を若くする望みを持たず |
彼等の死出以外の何事も期待しないように |
そのようにあなたはあなたの俗事によって弱り |
あなた自身を怠け者に渡し |
あなたの心配事をあなた自身から主に投げることなく |
あなたの気持ちは混乱して |
あなたの悲しみの中であなたは年をとります |
しかし |
あなたさま |
私は知りたい |
何故彼女は椅子に座ったのか? |
彼は答えました |
何故なら弱い者は皆椅子に座るから |
彼の弱さ故に |
彼の弱さが支えられるように |
それ故に見なさい |
一番目の幻の姿を |
二番目の幻であなたは彼女を見ました |
立って |
若々しい顔をして |
以前より朗らかで |
しかし彼女の肉体と彼女の髪の毛は老齢のものであったのを |
聞きなさい |
彼は言いました |
この譬えも又 |
誰でも年をとると |
彼の弱さと貧しさ故に彼は彼自身に絶望して |
彼の命の最後の日以外何も期待しません |
しかし急に相続財産が彼に残されて |
彼がそれを聞いて |
立ち上がり |
元気になって |
彼は新たな力を身に着けます |
そして今や彼はもう座っていないで |
立って |
彼の以前の悲しみから解放されて |
座らずに |
男らしく振る舞います |
そのようにあなたは |
神があなたに啓示した神の啓示を聞いて |
何故なら神があなたを憐れんで |
あなたの霊を新しくしたから |
あなたの弱さを捨てると共に |
強さをあなたに齎し |
あなたは信仰によって強くなり |
そして神は |
あなたの強さを見て |
喜びました |
これ故に彼はあなたに塔の建物を見せました |
そしてあなたに他の事を見せるでしょう |
もしあなたがあなたの全心でお互いの間に平和を保つなら |
しかし三番目の幻であなたは彼女を見ました |
もっと若返って |
美しくて朗らかで |
穏やかな顔つきの |
まるで良い知らせが悲しんでいる彼に来たように |
彼は直ぐに彼の悲しみを忘れ |
彼が聞いた良い知らせ以外何も考えず |
あとは彼は元気付けられ |
彼が受け取った喜びを通して彼の霊は新たにされます |
そのようにあなたもあなたの霊を新しくされました |
これらの良い事を見ることによって |
そしてあなたが長椅子に座っている彼女を見たことについて |
それは強い立場を意味します |
何故なら長椅子は四脚を持ち |
強固に立っているから |
そしてこの世も四要素で支えられています |
それ故に完全に悔い改める彼等は |
若くなるでしょう |
そして彼等の全心で彼等の罪から立ち返る彼等は |
確り立てられるでしょう |
そして今あなたは神の啓示を完全に得ました |
更に何かあなたに啓示されることをこれ以上求めてはいけません |
しかしもし何か啓示されるべきことがあるなら |
それはあなたに明らかにされるでしょう |
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4章 |
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幻の四 |
私は幻を見ました |
兄弟たちよ |
前の幻の二十日後 |
近い将来にある苦難の告知を |
私は野原の道を歩いていました |
そのとき公道から私が行った場所まで約10ファーロングでした |
それはよく訪れる非常に小さな道です |
そして私は歩きながら主に懇願しました |
彼が啓示を確定するように |
彼の聖なる教会によって彼が私に見せた啓示を |
そして罪を犯した彼の全ての僕に悔い改めを与えるように |
彼の偉大で誉れある名前が称えられる為に |
そして彼が私を相応しいと考えた故に |
彼が彼の奇跡を見せるのに |
そして私が彼を称えて |
彼に感謝を捧げる為に |
すると見なさい |
声に似た或るものが私に答えました |
疑うな |
ヘルマスよ |
それ故に私は考え始めて |
私自身の中で言います |
何故私は疑うことが出来ようか? |
私は主によってこのように決められて |
そのように輝かしいことを見たのに |
私は少しだけ遠くに行きました |
兄弟たちよ |
私は埃が天に上がって行くのを見て |
私自身の中で言い始めました |
牛の群れがやって来て |
そのような埃を上げているのか? |
それは私から約1ファーロング離れていました |
すると見なさい |
埃がますます上がるのを私は見ました |
私が疑い始める程まで |
その中に何か異常なものがあると |
そして太陽が少し輝きました |
すると見なさい |
私は一つの大きな獣を見ました |
それは鯨のようでした |
彼の口から火の蝗たちが出て来ました |
その獣の高さは約百フィートでした |
そして彼は大きな土器の頭を持っていました |
私は泣いて |
主に祈り始めました |
彼が私をそこから救い出すように |
そこで私は聞いた言葉を思い浮かべました |
疑うな |
ヘルマスよ |
それ故に |
兄弟たちよ |
神の信仰を身に着けて |
大いなる事を私に教えたのは誰であったか思い出して |
私は獣に向かって私自身の体を送り出しました |
直ちに獣はそのような態度でやって来ました |
まるで直ぐに町を貪り喰うことが出来るかのような態度で |
私がそれに近づくと |
獣は地面の上にその全巨体を伸ばして |
その舌以外何も出さず |
一度もそれ自身を動かしませんでした |
私が完全にそれの側を通り過ぎるまで |
さて獣はそれの頭の上に四つの色を持っていました |
最初は黒 |
それから赤と血のような色 |
それから金色 |
それと白 |
私がそれの側を通り過ぎて |
約三十フィート進んだ後 |
見なさいそこで |
或る乙女が私に出会いました |
十分に着飾った者が |
まるで彼女がまさに彼女の花嫁の部屋から出て来たかののように |
全て白で |
白い靴を履いて |
彼女の顔にベールを下して |
輝く髪の毛で覆われていました |
今や私は前の幻によって知りました |
それが教会であることを |
そこで益々楽しくなりました |
彼女は私にこう言って挨拶しました |
幸あれ |
男よ |
私は挨拶を返しました |
こう言って |
貴婦人 |
幸あれ |
彼女は答えて私に言いました |
あなたは何も出会いませんでしたか? |
男よ |
私は答えました |
貴婦人 |
私はこんな獣に出会いました |
全部の民を貪り喰うことが出来るようなものに |
しかし神の力によって |
そして並外れた憐れみを通して |
私はそれを逃れました |
あなたはそれを上手く逃れました |
彼女は言いました |
何故ならあなたはあなたの全ての心配事を神に投げかけて |
あなたの心を彼に開いたから |
あなたは他によって救われないと信じて |
彼の偉大で誉れある名前によるより他に |
これ故に主は彼の天使を遣わしました |
獣を支配する者を |
その名前はヘグリンです |
そして彼の口を止めました |
彼があなたを貪り喰わないように |
あなたはあなたの信仰を通して大きな試練を逃れました |
そしてあのような恐ろしい獣に対してあなたは疑わなかった故に |
それ故に行きなさい |
そして神の選民に大いなる事を語りなさい |
彼があなたの為にした事を |
そしてあなたは彼等に言いなさい |
この獣は来るべき試練の表象であることを |
それ故にもし |
あなたたちが自分自身を備えるなら |
あなたたちはそれを逃れるでしょう |
もしあなたたちの心が純粋で汚れがないなら |
そしてもしあなたたちが神に仕えるなら |
不平を言わずにあなたたちの日々の残り全てを |
あなたたちの全ての心配事を主に投げかけなさい |
そして彼はそれらを導くでしょう |
神を信じなさい |
あなたたち疑っている者たちよ |
何故なら彼は全ての事を為すことが出来るから |
彼は彼の激怒をあなたたちから逸らすことも出来 |
あなたたちに救助と安全を送ることも出来ます |
災いあれ |
疑う者に |
これらの言葉を聞いて |
それらを見くびる者たちに |
彼等は生まれなかった方が彼等に良かった |
それから私は四色について彼女に尋ねました |
獣がその頭の上に持っていたものについて |
しかし彼女はこう言って私に答えました |
再びあなたは好奇心でこれらの事について尋ねます |
しかし私は彼女に言いました |
貴婦人 |
それらが何か私に示して下さい |
聞きなさい |
彼女は言いました |
あなたが見た黒はあなたが住むこの世を意味します |
火と血の色はこの時代が火と血で滅びなければならないことを意味します |
金色の部分はあなたたちです |
それから逃れ出た者たちです |
何故なら金が火によって試みられて |
良くなるように |
そのようにあなたたちも又似た方法で試みられます |
この世の人々の間に住むあなたたちは |
彼等はそれ故に |
最後まで耐えるでしょう |
そしてそれらによって証明され浄化されるでしょう |
そして金のように |
この試みによって |
洗い浄められてその滓を失います |
そこであなたたちも又全ての悲しみと苦悩を投げ捨てることが出来るでしょう |
そして塔の建物の為に純粋にされるでしょう |
しかし白い色は来るべき世の時を意味します |
その中に神の選民が住みます |
何故なら神の選民は純粋で永生まで染みがないから |
それ故にあなたはこれらの事を聖徒たちの耳に語るのを止めてはいけません |
ここにあなたは来るべき大いなる災難の表象を得ました |
もしあなたが望むならそれはあなたにとって何でもないでしょう |
それ故に私があなたに言った事を心に留めなさい |
彼女はこのように多くを語って |
彼女は去って行きました |
しかし私はどこに彼女が行ったのか見ませんでした |
しかし突然私は騒音を聞きました |
そして私は引き返しました |
恐れて |
何故なら獣が私に向かって来たと思ったので |
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Office Murakami |